大河ドラマ「麒麟がくる」第17回「長良川の対決」

さあ、始まりました。ふもじか(これ公式略称ね)ブログ。今日は何からお話ししましょうか?
とりあえず前回のNHK大河ドラマ麒麟がくる」の話からいきますか?私が大河ドラマ見るの意外?いやいや、意外と見てるんですよ。今年は。
以下(〈ネタバレここから〉から〈ネタバレここまで〉まで)、土曜日の再放送で見る予定とかで第17回「長良川の対決」までまだ見てない人にとってはネタバレになりますので、ご注意ください(というか、今回は大河ドラマの話しかないです。すいません)。キャストの話(キャストバレ)は特に警告なくありますので、ご了承ください。


〈ネタバレここから〉





(あらすじ)
道三の次男孫四郎と三男喜平次を殺めた道三の長男高政に対して、道三は激怒。ついには稲葉山城を出て、大桑城(おおがじょう)に行く。
夕方、道三の出陣を止めるため、大桑城に向け出発する光秀(明智光秀(十兵衛)。道三・高政の家臣)。すっかり夜も更(ふ)け、明け方頃到着した。しかし、道三の決意は固かった。その理由を道三は光秀に次のように語る。
「高政は自らを土岐頼芸(とき・よりのり)様の息子であると称し(*1)、自らを土岐源氏の末裔(*2)と偽って、皆を誑(たぶら)かしている。人の上に立つ者は正直でなければならない。嘘を吐いて国を治めようとしても、争いは決してなくならない。そのようなものに、国を治めることはできない。
わしの父上は大きな国を作れとわしに言った。美濃も尾張も近江も大和も一つにすれば、一つの大きな国になる。そうすれば誰も手出しはできない(戦はなくなる)。
だが、わしも美濃一国で終わった。しかし、あの信長という男は面白いぞ。あの男となら、そなたやれるかもしれぬ。あの男から目を離すな」
朝日を背に、道三はそんな言葉を残して去ってゆく。今生の別れだと知っていながら…


(*1)…息子であると言って
(*2)…子孫


ついに始まった道三対高政の最終決戦。兵力は高政の圧倒的優位。押される道三。
そんな中、高政の前に黒い僧侶風の出で立ちの道三が現れた。道三が叫ぶ。
「一騎討ち(いっきうち)じゃー」
高政も、
「手出し無用」
とそれに応(こた)える。
「父の名を申せ」
と、道三。答えない高政。
再び、
「父の名を申せ」
と言われて、
土岐頼芸様じゃー」
と答える高政。
「そなたの父は、この斎藤道三じゃー」
と叫んだ道三を討ち取るよう、兵に命じる高政。討ち取られた道三は高政に抱き付くように倒れた。
涙ぐむ高政と強風になびく道三の旗。


とまあ、だいたいこんな感じ(合ってるのか!?)ですが、道三さま(以下こう呼びます)の出陣の動機について考えてみます。
普通に考えれば、息子の高政さんに自分が父であることを否定され、アイデンティティが危機にひんしたため、高政さんを否定するために、戦を仕掛けた、ということになるのかもしれません。
しかし、道三さまの大ファンの私のような者は、もっと飛躍(ひやく)した考えも持ってしまいます(*3)(私だけかもしれませんが)。
どういうことかと言いますと、道三さまはですね、アイデンティティ危機の解消という、自分の個人的目的のために、家臣たちを巻き込み、美濃を二分する大戦(おおいくさ)をするような人ではないんですよね、きっと。では、何のために戦をしたのか。
私の推測では、道三さまは自分が庶民の息子だから民に寄り添ったまつりごとをしていたと思うんですよね。そして、息子の高政さんにも、そのような政治をしてほしかったんです。
でも、今回、高政さんが自分は高貴な人の息子だと言い出した。さらに、家臣や領民たちのことを考えない横暴な政治を始めたとしたらどうでしょう?これは彼が自分は庶民とは違う、もっと高貴な、特別な人間だと思うようになったからだと、道三さまは考えたんですね。
道三さまの考える高政さんの〈嘘〉とは、父親が自分ではないと言っていることではなくて、「自分の体には高貴な血が流れている。だから、自分は何も努力しなくても周りよりも偉い」という間違った考えであるとすれば、このドラマ、少し違って見えてきませんか?
道三さまが、恐ろしいだけのダークヒーローから、時代を先取りした、大きなビジョンを持った、しかも、徳のある真の英雄に見えてきませんか?

しかも、道三さま、光秀さんが信長さんとなら「やれるかもしれぬ」、つまり、大活躍できるかもしれないと言っています。まさに先見の明です。

ちなみに、光秀さんは結局道三さまのほうにつくのですが、道三さまが敗北したので、おじ上を置いて先に逃げます。妻ひろこさんはどうなるのかがかなり気になります(私が木村文乃さんのファンなので、というのもあります。というか、ひろこさんお亡くなりになるならもう観るのやめようかな、とか。ひろこさんが斬(き)られるシーンとか絶対見たくないし)。
駒さんもかわいいんですけどね、戦国の時代に和めるんで。ところで、駒さんが菊丸をたぶらかした、的な解釈する人もいると思いますが、本当にそうなんでしょうか?逆に菊丸にもメリットがあって駒さんを連れていったという説も考えられやしませんか?
まっ、わからんけどねっ♥️←がらにもないハートマーク。


(*3)…ここに書いた私の考えは、あくまで私が大河ドラマ麒麟がくる」を観(み)て思い付いただけのもので、史料をもとに論理的に考察する歴史学的な主張ではありません。あくまでフィクションの物語の中のものであり、既存の歴史学に挑戦する意図は一切ございません。
また、同作品の一般的解釈とは異なります。
また、当ブログは日本放送協会NHK)とは一切関係ありません。




〈ネタバレここまで〉


それにしても、「麒麟がくる」面白いですね。帰蝶役の川口春奈さんは人気らしいですよ。
そして菊丸が今後どうなるのか、とか。まあ、岡村さんの話は他ブログにまかせて、今回は扱いませんが、単純に菊丸の今後には注目しています。


それでは今日はこの辺で。また次回更新をお待ちください。